男達のクリスマス2010

さて冬の大イベントクリスマスが迫ってきましたね。

私が住んでいる下宿近くのスーパーも「しっかりと準備してクリスマスを迎え討ちましょう!とりあえず肉が安いから買え」などと好戦的なアナウンスが流れ、私も血肉沸き踊りながらカゴの中に金麦を突っ込んではハアハアと荒い息をついています。しかしクリスマスに向けて今からスーパーで何を準備すればいいんですかねえ。二か月も前からスーパーに通いつめて行われるクリスマスパーティーというのも、中々異常なものでしょう。

クリスマスと言えばやはり何といっても恋人と過ごすイベントです。男達は四苦八苦しながら恋人を楽しませようと必死です。ホテルのレストランの予約の為に電話に張り付いたり、ネットや雑誌を漁ったり、何をしていいのか分からず腕立て伏せなんかをひとまずやってみたりと中々忙しい。

私も今年はかなり気合が入っていますよ。愛するハニーの笑顔が見たい一心ですからね。やっぱり恋人の笑顔がこの世で一番のカンフル剤ですよ。今年一年は留年したり骨折したり脱糞したりと良い事なしでしたけど、最後の最後に彼女のはち切れんばかりの笑顔が見れたら何だかそれらが許せるような気がするのですね。

そんなこんなで総務省から毎年発表される今年のクリスマステーマは皆さんご存知「アバンギャルドなカツ丼」ですから、最近は秩父あたりの前衛的なブタを何とか仕入れるためにひとまず腕立て伏せをしています。


ええ、全てウソです。彼女なんていません。脱糞だけが真実です。真実はいつも一つ!


っという事で今から「来たるクリスマスを男達はどう過ごすべきか」という極めて生産性の低い問題を私は論じていこうと思います。男達ってのは彼女がいない奴の事ですね。彼女がいるような軟弱者は男とは言いません。


まずクリスマス初心者にありがちな男達の例として「彼女がいない事をさも誇らしげに、そしてワザとらしく悲観的にクリスマスを過ごそうとする」というものがありますね。そういう奴らにありがちなのは「オンナガナンダヨー」とか言いながら、モスコミュールなどの女の腐った飲み物を男達で回し飲みしたりするのです。これはいただけない。

大体彼女がいないというのは自分の責任です。しかも上記の例だと彼女を作ろうとしたけど失敗した、っというよりは闘わずして敗北を選んだという雰囲気さえ漂わせています。そうでなければモスコミュールなどを飲めるはずはないのです。私が大学二年の時24日は朝から飲んでいましたが、一升1000円の安ワインをコルクを抜く道具がない!っという理由から上部を叩き割って飲むという縄文式飲酒法を採用していました。

とにかく悲観的にクリスマスを送ろうとするのなら、男の三大栄養素「つらい・酷い・なんだか臭い」の三要素を必ず取り入れるべきであり、そんなそこそこお洒落な選択をしてはいけないのです。っといか私はモスコミュールが嫌いなのです。

ではどうするべきか。

真の男達は、まず男達ではなく「男」としてクリスマスを過ごします。つまり一人で過ごすのです。

そして断固として「クリスマス」を遂行せしめなければなりません。クリスマスというのも季節のイベントです。男として節分等の季節のイベントには積極的に参加し、季節を肌で感じて感受性・豊かな情操・強い性欲等を育む必要があるのです。どうして節分で性欲が育つのかは謎です。

とにかく男達は「男」となり一人でクリスマスを行う必要がある。暗い部屋で一人ケーキを食べ、鳥を齧り、酒を喰らう。こうすることで男の胆力は鍛えられ来たる初詣という軟弱なカップルイベントへの闘争心を養うのです。そしてゆくゆくはその研ぎ澄まされた闘争心でもって社会へと挑んでいく事となるのです。


私自身の今年のクリスマステーマは「七面鳥を喰らう」ですね。私は今までこの七面鳥を食べた事がないので、どうしてもあのマンガのような肉が食べてみたいのですよ。既にドキュメンタリー番組等で七面鳥の事については予習済みです。これはホントのホントです。

暗い部屋でマンガのような七面鳥を貪りながら、ブラックニッカで肉を流し込む。時折テレビで流れるクリスマス番組を見ては「ケッ」っと一言呟き、また一杯、もう一杯っとニッカは肝臓へと流し込まれて行き、人生への活力となる・・・


大分にいるお母さん、どうか泣かないで下さい・・・