グローバル人材

私が働いている会社は、基本的には海外との取引がメインの会社なので、少なからずというか、結構英語を使うんですね。なので、英語が出来ない私なんかは、そりゃあもう新入社員の頃なんかは電話に出るのをビビりまくっていた訳なんですよ。だって受話器を取ったら英語が垂れ流れてくるんだから、そりゃあ怖い。まあ、それでなくとも非常に荒っぽい業界ですので、新入社員は電話を取るのが仕事と言われるモノだから配属3日目で恐る恐る電話取ったら、挨拶の「あ」の字もなく、更に受話器越しの相手を確認しようともせず「今から乗せるけどいいのか!いいいんだな!乗せるぞ!」とか絶対私宛ではない、意味不明な事を取引先が叫んでいるなんて事もあり、英語以外にも電話を取るのは勇気がいるのだけれど、とにかくまあ英語での電話も結構かかってくる訳なんですよ。っで余談だけど「乗せちゃってください」とか先の電話に応えて、後日「お前乗せちゃったのか!乗せちゃマズイだろ!」とか先輩社員に怒られたりするんですよ。何を乗せたのか知らないけど。

っで、英語の電話の問題なんですけど、どう対処すればいいのか分かんないじゃないですか。しかも、先輩社員に教えを請うても「英語?英語なんてカマせばいいんだよ!」とか言われるし、とにかく自分で何とかするしかないんですね。英語って絶対カマすもんじゃないですしね。

しかしまあ、配属間もない頃はこちらから電話をかけると言うより、ケタタマシクなる電話をこちらから取る事の方が圧倒的に多いので、運悪く相手が外人でも「プリーズホールドオン」とか言ってればイイんで特に問題はなかったんですよ。けれど配属されて数カ月たつと、今度はこちらも用があって電話をかける事が多くなったんですが、とりあえずは相手は日本人、っという事ばかりだったんですね。

しかし運命の時は突然やってきます。隣で先輩がケタタマシク何者かに怒鳴っており、ととにかくタダならない事態だってことが予想された訳ですが、電話を受話器に打ちつけるようにして電話を叩き切った先輩は、荒い息をつきながら私に「今からこの外人に金は払わねえ!って怒鳴りつけろ!」とか凄まじい眼光でいう訳なんですよ。っで事態を全く飲み込めない私がオロオロしていると、「これがマニュアルだ」とかいって一枚の紙切れを渡して来るんですが、その紙には「英語で質問が来たらTrust Meと叫ぶ事」とか、あまり役に立つとは思えない事ばかりが書かれており、私としても困り果ててしまう訳なんですよ。

っで色々シチュエーションを考え、少ない時間でこれとこれを言おう!っと自分で紙に書いて電話をしたんですが、「Hi! Kumaso san!
How are you?」っと聞かれテンパった私はそのまま受話器を置いてしまい、事態は振り出しに戻るどころか悪化し、まあしかし詳細は覚えてないけれど、何とか事態は収束を迎え、ヒア汗だらだらで家路についた訳なんですね。

その後も色々と英語で電話をする事もあったんですが、私が最初に担当していた仕事が「金を払え!」と「金は払わん!」をひたすら怒鳴り続ける仕事という事もあって「I can not pay! You have responsibility!」「You should pay! Within today!」を繰り返すばかりで、未だに英語のスキルは全く伸びていないのですが、とりあえずまあ、英語恐怖症だけは克服出来た事は出来たんですよ。

しかしまあ、やっぱり「You should pay!」だけでは限界があり、キチンと英語を学ぼうと、少なくともTOEICだけは定期的に受けるように心がけています。

これからの世の中、英語が出来て不利になる事なんてまずないと思いますし、英語が少し出来るという事だけでも、見える世界は広がってくると思います。最近はエロス動画も鬼畜米英に乗っ取られ、盗撮モノの動画が見たい!っと勢い勇んでXなんとかヴぃでおの検索欄に「盗撮 露天」とか「盗撮 芦田愛菜 おゆうぎ大会」とか日本語でブチ込もうなら赤っ恥です。そこはキチンと「hiddencam Japanese」と打たなければならないのです。

なんて事を言いつつも、最近はあまりに私の英語が上達しないので、国内営業ばかりさせられております。未だに英語は上手く喋れませんが、「乗せるけどいいの?」っといきなり言われても、「それは明日乗せてくれ」とか言えるようになってきています。これが成長なのか何なのか、私には分かりません。