固執は幸せのはじまり

今週水曜日数合わせのために合コンなるものに赴き、内定先聞かれたので正直に答えたところ「ふーん、私のお父さんは住友商事」とか「へー、私の彼氏は三菱商事」などのブルジョワジーてんこ盛りのフレーズをブチ込まれ、意味もなく隣のマンションに火を放ちたい衝動に駆られているくまそです、コンニチワ!ってか彼氏がいるのに合コンに来るんじゃありません。

しかし今思い出してもあの合コンは酷かった。女の子は四人いたんですけど、私と目も合わせてくれないのはいつもの事なのでイイとして、四人中三人は彼氏がいると言うまさかの恋愛玉音放送宣言。しかも女の子は全員超一流企業の一般職様。ビールがいつもよりしょっぱく感じました。

まあ私も便所サンダルにどっかからカッパラってきた「酷い」ってか「ムサイ」ってか、ぶっちゃけ「くさい」ジーパン履いて突撃したので人の事は言えませんけどね。

さてさてそんなお話はどうでもいいんですけど、現在私は就職活動も一段落つき、いつにも増して暇な生活を送っている訳なんですね。っでこりゃあイカンとバイトを入れてみたり就職活動を少ししてみたりするんですけどどうにもこうにも力が入らない。

ですから最近はもうホントに酷い生活を送っています。この間なんて朝起きて真っ先に「チキンカツを食いたい」って思ったんですよ、布団から出てすぐに。もうあまりにも食べた過ぎて、ゴキブリとビールの缶がハッスルしている四畳半のボロ屋で呟いちゃいましたもんね、「チキンカツ食いたい」って。布団から飛び出てすぐに。っで近くの定食屋にチキンカツ定食500円ってのがあるんで昼ごろに食べに行こうと思ったんですけど、どうにもこうにも行く気にならない。

いやね、チキンカツは凄え食いたいんですよ?でも外に出るのが心底メンドクサイんですよ。ですから「チキンカツ食いたいなあ」って言いながらウドンを茹で、「チキンカツには辛子をたっぷりつけるのが良いんだよなあ」って言いながら、ヘラヘラ笑ってgoogle検索で「チンポ大好き!チキンカツも大好き!」っとか入れてみたりしてたんですよ。

結局そんなこんなで過ごしていて、定食屋に行ったのが午後6時。もうね、朝起きてから10時間以上経ってました。こんな生活を内定先の人事が見たらなんと言う事か。「僕はホントに凄いんですよ、何でも出来ちゃいますからね。タイにある支店とかすぐに僕に任せた方がいい」って面接で言ってた奴が、チキンカツ食うのに10時間かかってますからね。タイの支店はどうなるんだって話ですよ。

しかし朝から「チキンカツ食いたい」って強く、強く思っていましたからお味の方は格別で、満足感も半端ではなかったんですよ。


人間ってのはですね、基本的に何かに固執する事で幸せを得る事の出来る生物なんだと私は思うんですね。

人間関係にしてもそうじゃないですか。「もうあの人が好きすぎて辛い、アナルとか舐めたい!」って思ってる人が一人でもいれば、その人の事ばっか考えて毎日きっと幸せに人生を送れると思うんですよ。逆もまたしかりで「もうあの人を殺したくて殺したくて辛い、アナルにコンクリートとか流し込みたい!」って思える人が一人でもいれば、生コン練りながら不敵に笑えるじゃないですか、っでそれって凄く幸せだと思うんですよ。

何かの対象に固執するってのは、すなわちその対象に向けて多くの感情を注ぐって事です。っで人間やっぱり自分の感情を一つの対象に向けるとそこから派生して感情の絶対量も増えますし、平凡な日常が驚きと感動のワンダーランドになるわけですよ。目に映るどんな対象も感情ってフィルターを通して理解し、そして感じますからね。

まあこんな話はさておき、私は留年してますからもう単位なんて落とせない訳ですよ。っで木曜日に授業があるんですけど、最近この授業が楽しみで仕方がない。

いやね、五年生になってようやく学問に目覚めたとかじゃないですよ。今まで「学問?何それ?それよりここの居酒屋、大びんいくらですか?560円!?じゃあ帰ります」っとか言ってた奴が、いきなり学問に目覚め「教授!ヘーゲルとカントは昨夜タルタルソースで美味しく頂きましたから、今日はデカルトをムニエルにして懲らしめてやろうと思います!」などとなるはずないじゃないですか。勉強なんてクソくらえです。実家の母親は近所に体裁を保つため「うちの子は勉強が好きすぎて大学院に行った」とか言ってるらしいですが、現実のお子様、すなわちくまそさんは応仁の乱の年号すら忘れてしまっています。

何故その授業が楽しいか。

これはですね、ありきたりかもしれませんが、もうマジでお好みのフェイスを有した女の子が授業にいるからに他ならない訳なんですよ。もうホントにドストライク。

やはり年を重ねるごとに女の子を見てもドキドキするっていう感覚がどうもなくなってくるじゃないですか。しかしこの子、久しぶりに大ヒットなんですよ。


女性の好み、これは年を追うごとに変わってくるものです。

小学校くらいまではですねえ、とにかく太った女の子を見たらとりあえず興奮してたんですよ。とにかくデブが大好きでした。もうホント、太ってるなら何でもよくて、丸々と太った羊なんかを見ても興奮してました。これが中学生になると好みが変化し、デブを見ても何とも思わなくなり、今度は色が白い子を見るとひたすらに興奮するようになっていったんですね。

というかですね、私の女性の好みの三原則ってのがありまして、これは高校生ぐらいで形成されていったんですけど、それは「色が白い、背が低い、鼻が低い」ってヤツなんですね。まあ言ってしまえばウーパールーパーみたいな女の子です。

とにかく高校、また大学3年生くらいまではウーパールーパーみたいな女性を見つけるとトキメキまくってたんですよ。酷い時にはウーパールーパー見てもトキめいてました。

けれども年を重ねるごとに、どうもこのトキメキがなくなっていった。以前は「ウーパールーパー亜種」みたいなのでも全然OKだったんですけど、最近はどうにもこうにも亜種ではトキめかなくなってしまったんですよ。

この頃は特にそうで、女性を見ても「カワイイなあ」とかは普通に思うんですけど、以前のようにはいかなくなってしまいました。

しかし件の講義に出ている女性徒、もう完全にウーパールーパーです。水族館から逃げ出してきたんじゃねえのかよって思うくらいにウーパールーパー大放出。

この娘がですねえ、講義を最前列で真面目に聞いてるんですよ。っで大学の講義って席が自由席ですから、当然の如く前の方の席ってガラガラなんですね。しかも私が取ってる授業は先生がやたらハッスルしてて、前の方の席に座ってる奴に「君が弁護士なら、この事件どう弁護するかね?」などと聞いてくるタイプの講義なんですよ。

こんなの聞かれたら困るじゃないですか。しかも「そうか、ところで君は何年生?」とか普通に聞く先生なんですよ。「五年生です!イエイ!」なんて口が裂けても言えるはずがない。

しかしこのリスクを犯さねば、すなわち前の方に座って講義を聞かなければウーパールーパーちゃんを間近で見る事が出来ません。

毎週木曜日、ヒヤヒヤものですよ。最前列に座り、ウーパールーパちゃんを見ながら「いいなあ!ホントにいいなあ!キュウリとかあげたら警察沙汰になるかなあ!」などの妄想を膨らませつつ、いつ先生に当てられるか、200人くらいの聴講生に「ああ、前の方のキモい奴、五年生か。ワロスぞ」と思われる事にビクビクする。もうホントに毎週楽しくて仕方がない。

別にですね、その女の子とどうこうなろうって訳じゃないんですよ。とにかくその顔を見るだけで満足。そりゃあ、ウーパールーパちゃんが「こんにちわ、私両生類だけど、哺乳類もイケるのよ」とか私に言ってこようものならすぐさま猛禽類に早変わりですけど、そんな事はある訳ないし、別になくてもいい。ドストライクの顔面を拝めるだけで私は笑って退屈な授業を過ごせる訳ですし、それだけで感謝感激雨あられです。

こんな風にですね、一つの対象に固執する事、これだけで日常って凄く楽しくなるわけです。そしてこのクソみたいな生活にも幸せってのが生まれる訳です。

ですから刺激がないだとか、人生がつまんなくてどうしようもないって時は、メンチカツでもチキンカツでも宗教でも何でもいい、一つの事に固執する事を強くお勧めいたします。

そんなこんなんで、こんな自堕落極まりない生活を送っているくまそさんに固執すると凄く幸せになるって事が分かって頂けたと思うので、「色が白い、背が低い、鼻が低い」を満たした女性の方は是非とも私に固執し、幸せを掴んで頂きたいと思います。

ではでは!