無責任時代

さあさあ受験のシーズン終盤!どんどこと進学が決まったり浪人が決まったり三浪に突入したりと色々あるでしょうね。小汚い受験生達は腹立ち紛れにオカンをひっぱたいたり、虚ろな目でホームセンターのお兄さんに「練炭は、練炭はどこですか?」っと聞いたりで中々お忙しい事でしょう。

まあしかし受験なんて終わってしまえば後はあっけないモノ。心配はいりません。私の母も、私が大学に合格した時は発狂せんばかりに喜んでいましたが、今となっては「留年した人を会社が取る訳ないでしょ!現実を見なさい!」っと怒り狂いながら大分県警のパンフレットを差し出してきます。

そんな事もあってか最近は自衛隊のパンフレットを見ると胸が躍り血圧が更に上がる日々です。


まあそんな受験の事やらブログの更新が遅れてるやらいくつかの面接行ったのに合否の連絡が全く来ないやらデブが八百長やってるやら、隣に越してきた人が大学六年生の引きこもりだったやらはどうでもいいとして、本日は皆のアイドルくまそさんの悲しいお話をしましょう。

心やさしい読者の皆さんは「ねえねえ!僕の悲しいお話、聞く?」などと頭の腐った発言を私からされても「そうかいくまそちゃん、そんなに悲しい事があったのかい。可哀想にねえ。その話が終わったらオツムのお薬飲んですぐに寝るんだよ」っという反応を見せてくれるでしょうが、荒ぶる益荒男の皆さんは「はあ?死ねよ、この職歴スケルトン」っていう感じでしょう。ですから経緯を追って色々と説明したいと思います。


それは先日の深夜のお話です。

真面目で健気で家賃滞納気味のくまそさん。昨夜も夜遅くまで企業に出す書類を書いていました。東証一部ドゥードゥー企業だけあってやる気も十分。だから「あなたの人生で一番辛かった事を書け」という難解な質問に、ラーメン食って酒飲んでそのまま吐いての加工貿易!いやあ、モヤシが気管に詰まって詰まって辛かった!クラシアン呼びたかったくらいですわ!っなどと愉快な事を書かずに、自分で恥ずかしくなるくらい青臭い事を書いていきます。

そこでふとコンタクトレンズが上にずれたんですよ。コンタクトしている人なら分かると思いますが、瞬きするだけでコンタクトってズレる事がよくあるんですよ。

なので鏡を引っ張り出してきて、私を愛してやまない祖母の「くまそちゃんはゲゲゲの女房の水木さんに似てるねえ」と言ってくれた立派な顔面をその鏡に写したんですね。っでまあ向井理に0を掛け、ヌリカベを足したような顔にひっついてる目玉のオヤジを見てみたんですが、どうにもこうにもコンタクトがない。ないったらない。

もしかして落ちてしまったのかなと床を見てみますが、それらしいものはありません。

う〜むと思いながら更に目玉のオヤジのツムジあたりまで見てみるんですが、どうにもこうにもない。しかし目には違和感がありますし、目を開けているだけでも結構痛かったので、恐らくどこかにあるだろうと洗面器に水を浸して目をパチパチしてみるんですけど全くもって出てきません。

最終的にはその違和感すらなくなり、コンタクトレンズは目奥深くに沈んでいった訳なんですが、これって冷静に考えると怖いじゃないですか。


だってコンタクトって凄くフニャフニャしていますけど眼鏡のレンズと同じくらいの「度」が入っている訳で、そんなモノを人体にずっと留めておいていいはずないでしょ。人工物だし。


ってな事で眼科に行って来たんですね。っで眼科なんて目を弄りたい!っと考えているマッドなドクターと、目を弄られたい!っという異常者が集まるだけあって、待合室も異常な感じでしたわ。視力検査室が待合室にひっついてたんですけど、イタイケナ幼女が視力検査をしており、それを見守る母親が「この子勉強してばっかりだから視力が下がってもう!」などとテンプレ通りのフザケタ事を嬉しそうに抜かしてましたからね。いやあまさにテンプレ通りでちょっとビックリしてしましました。

それを見ながらあのなババア、どこの国に勉強のしすぎで娘の体がおかしくなって喜ぶバカがいるんだよと。じゃあ何か?勉強のしすぎで発育不順をきたし胸が小さいままだったらお前は喜ぶのかと。俺は喜ぶけどな、等の複雑な感情の入り混じった思考をしていたのですが、間もなく私の番が来て診察台に私は座りました。

しかし眼科の医者も土曜日だとあってかやる気がないのか「まあ別に目の裏にコンタクト入っても大丈夫ですよ。死にゃあしません。三年間かけてやっと目から出てきた人もいますしね」っと、ちょっと他人事だと思いやがってふざけんなよってな事を抜かしやがるんですよ。


結局目を3分弄られただけで1100円も取られ、ホントにお前舐めんなよっと言う感情を抱きながら、しかし気が弱いので何も言えないまま眼科を後にしました。

こんな風にですね、世の中には「他人事だと思いやがって!」っていう事がままある。最近でいくと大家が狂ったように私の家を改築してまして「くまそさん、今度あなたの流し場に戸棚くっつけるけど、いつくっつけるか分からないから鍵あけといてね」などともう一度羊水に浸かって人生を見つめ直して欲しいってな事を言われました。

このような場合大抵フザケタ発言を抜かしやがる人は、圧倒的に他者の視点が足りない。自らを他者になり変って考え、想像することが出来ないんですよ。


このような事を踏まえ、めでたく浪人が決まった受験生に私から一言言いましょう。

「大丈夫。人生一度や二度の失敗、誰でもあるさ。きっと一年間自分を見つめ直した方が、人生有意義に送れるよ」