急がば急げ

私は勇気や情熱、はたまた教養までもを「えっ?それってニンニクを食べる事でしょ?」っと勘違いしているくらいニンニクに狂っているんですが、残念な事に体がニンニクをそこまで受け付ける体質ではないんですね。

すなわちニンニクを食べるとお腹を壊してしまう訳です。

っでもって先日の夜、「とんこつ大学」という人を舐めているとしか思えないネーミングセンスを持つラーメン屋にいったんですよ。そこで生ニンニクを腸に刷り込むように摂取し、無事とんこつ大学を10分で卒業した私は床に就き、翌日のテストに備え朝5時くらいに起きました。

流石にこれ以上は留年出来ませんから今回のテストは必死です。「とんこつ大学」は650円で卒業出来ますが、普通の大学はそうはいきません。

そんでもってシコシコと勉強をしていたまではいいのですが、案の定お腹がゴロゴロと唸りをあげてきます。まさしくフン射OK状態。

汚い話ですが、ニンニクを食べた後のクソはどうしても水っぽい。しかもどういう訳か以上に臭いし発射音も中々のモノです。

ですからニンニクを食べた翌日はどうしても便所から重低音の「おしりオーケストラ」を高らかに奏でてしまう結果となるのです。


しかしテスト勉強が結構はかどっていたので、ちょっとオーケストラの指揮棒を振る気にはなれず、ケツを押さえながら勉強に勤しんでいた訳です。


そんなこんなで3時間程度経過しテストまで1時間となったところで、よし!いっちょうこの汚い共同便所に知性と感動溢れる音楽を奏でてやるかと腰をあげた瞬間、玄関のドアが開き大家のババアが飛び込んできたんですよ。

っでもって何故平日の朝からやる必要があるのか分からないんですが便所の掃除をバリバリ始めたんですね。

これには私も困りました。いくら私が「家賃を払えるのに払わない」という誰も幸せになれない口座間の会話で大家と親密な関係を築いてきたとはいえ、今クソをするのはちょっと気まずい。

「おいババア、ちょっとどけや」なんて言ってトイレに色んなものをひり出し、ニンニク効果でライター付けたら爆発すんじゃねえの?ってくらいのメタンガス溢れる便座を「これ掃除しとけよ」ってのは人道的にヤバい。それに大家に大音量のケツボイスを御清聴願うのも嫌なものです。

そこでまた我慢しながら勉強を続けて大家が帰るのを待っていたんですが、今度はなんとあろうことかなんか色んな人がガンガン入ってくる音がするんですよ。

何事かと思ってドアを開けると作業服をきた男衆がスタンバイしてるんですよ。っで大家の方を見ると「くまそさん、前から言ってたけど今日はお部屋に戸棚をつけるからね」っとノタマウじゃあありませんか。

これは完全に私のミスで、その時思い出したんですがそういえば前々から部屋に大工が来るからこの日は部屋を片付けといてみたいな事を言われていたんですよ。


これには更に困りました。だって部屋には缶ビールの缶がドクドク転がってますし、テスト前とあってか本やプリントが散乱しています。

けれどもう大工は来てるし、あと30分でテストが始まってしまう訳です。それに男衆と大家に見守られながらのお尻合唱コンクールは御免こうむりたい。

よって大家が「先月のお家賃…」などと意味不明な事を言うのをあえて無視し、汚い部屋を放置して私は急いで外に飛び出て学校に向かいました。


私の家から学校までは徒歩5分ほどです。しかも学校にはアホみたいにトイレがあります。よって脂汗を流しながら学校のトイレを目指し、無事お尻オーケストラの指揮棒は振り下ろされた訳ですけど、腹が悪い時のトイレって一回行って、少ししたらまた行きたくなるって経験はないですか?

今回がまさにそれで、トイレを済まし、さらさらとテストを受けていたところまたまたもや便意が私のもとに。

しかもこれが活きのいい感じなんですよ。肛門一次をを通過出来なかった奴らが「チャレンジ枠」めがけてガンガンに押し寄せてきます。

我慢はしていたモノの、腸が雷雨の如くゴロゴロいってきたのでこれはテストに集中できぬと試験監督の可愛らしい女性院生に窮状を訴えたところ「トイレに行くなら私がついていかなければなりません」っと何とも非情なお言葉が。


結果おしりオーケストラ第二部は、大家のババアではなく可憐な女性大学院生に見守られ、可憐なハーモニーを奏でる結果となってしまいました。




まあそれはそれである意味得だなっと考えている節もあるんですがね。