被写体はブログで増える

先日同期の友人と後輩、そして私の三人でラーメン食べたんですよ。

っでそこのラーメン屋ってランチを頼むと餃子がついてきてご飯がおかわり無料になるんですね。

だから慢性胃拡張の益荒男にとってはただのラーメン屋がちょっとしたアミューズメント施設に早変わり!ってな塩梅になっており、お洒落なラーメン屋にもかかわらず、ランチ時には不敵な笑みを浮かべた豚野郎が女性客に交じり行列を作っているんですよ。

そんなラーメン屋に入った我々。当然のごとくバイトのお兄さんにご飯大盛りのオカワリを頼みます。

その後ダルそうなお兄さんとの「残すなよ」「残すかよなめんなよ」「うちの店長は残すと怖いぞ」「うるせえもっと多くつげ」等の殺伐とした会話の後大盛りご飯が目の前に並べられ、我々は優しい気分になって「やはり人生は愛よりメシだ」との人生哲学の高み達したのです。

そんな三バカトリオ、もとい、ニーチェプラトンアリストテレスと化した一向は更に哲学を飛翔させんと、今度は「キャンタマちゃんと我が人生の幸せ」についての激論を山盛りご飯を目の前にして交わしていたのですが、隣でラーメンを食べていた家族のオトーサンが私らの事をチラチラ見てくるんですわ。

何だろう?もしかしたらおじさんもキャンタマ求道者なのかな?だとしたら110番の準備しなきゃなあ・・・とか思いながらなおもキャンタマ論について熱く論じてると、オトーサンがいきなりカメラを持って我々にこう言ってきたんですよ。


「ブログやってるんで、大盛り頼んだ君たちの写真を撮らせてくれない?目線は入れるから」


突然の写真撮影請求に驚く三人のキャンタマ哲学者達。まさか「幸せになれる石をつけ、札束の入った湯船でバカ面を晒すバイト」を行う前に目線を入れられる事になろうとは思いもよりませんでした。

冷静になって考えてみるとこんな汚い三人が大盛りメシ食ってる画像なんて、力士が汗だくでオニギリを握る画像よりも汚いですよ。そんなものブログに載せて何が楽しいんだろう?

しかし胃袋は大きいけれど頭の容積が小さい我々は、そのオトーサンの言うがままに若干の恥じらいを見せつつニコニコ顔で写真撮影に応じました。久しぶりに写真を取られた気がします。

その後は和やかにオトーサンと別れ、「あのオトーサンが連れていた子供♀は果たして将来どのような人生を辿るか」などの議論を深めた後、哲学者達は帰路につきました。



家に帰ってちょっと私も考えたんですが、ブログやってるから〜っていうクダリで写真撮影をお願いするってのは果たしてどの程度の人達に受け入れられるのでしょうか。

まあ「ブログやってるから今すぐここでパンツ脱いで」だと誰も応じてくれませんし、恐らく自らが警察の応答に応じなければならなくなりそうですが、写真くらいならいいかなっと思う人が大多数だと思います。

だって何だか「写真なんて撮らせる訳ねえだろ!クソ!」などという態度をとるというのもアナルの小さな話ですし、写真撮影を断った後のブログマンとの会話というのもくたびれるものでしょう。

なので私も「ブログやってるから写真撮っていい?」ってのをいつか使ってみようと思います。









壁越しに隣の便器に座った奴とかにね。