果たして教育とは
不潔でヘドロのような生活を応援するくまそです。こんにちは。
本日は夜バイトなので朝からビールを飲もう!っという訳の分からない論理で朝も早くからプルトップをぶち抜いてる訳ですが、私のバイトって家庭教師なんですよ。
普段キャンタマやら、秋ナスはアヌスに入れるなやら言ってる奴が家庭教師かよ!っと思われるかもしれませんが、大変残念な事に、この世の中には私に教えを請うためなら金銭を出しましょうっという酔狂な人がいるんですよ。
しかも教えている教科は理科と数学。
私は高校時代国立理系クラスにいましたが、中間テストで物理化学数学の全てで0点を取り「わお!団子三兄弟の完成だ!」なんて言いながら廊下を走り回っていたくらいで、お世辞にも理系のセンスがあるとは言えない。
大学は奇跡的にそこそこいいとこ通ってますけど、浪人して巻き返した口なので、お勉強が出来るかと言えばそうでもないんですよ。高校時代の成績表は赤点ばかりで、いつ学校からレッドパージを食らうかビクビクしていましたからね。
あらためて家庭教師先の生徒さんと親御さん、本当に御愁傷様です。そして御馳走さまです。
そんな私の愛する生徒さんの事なんですけど、最近ちょっとやる気が出ないのか、私が出した宿題を全くやらずに「先生の言ってることはよく分からねえ」などと、小規模なロックンロール的姿勢を私に見せてきているのですね。
まあ「先生の言ってることはよく分からねえ」という発言は置いといて、っというか出来れば極力考えないようにしているのですけど、こういうとき私は金をもらってる身ですからこの生徒を叱らなければならない訳ですよ。
先週もこのボンクラは全く何もやらずにヘラヘラ軽薄な笑いを浮かべながらとパンツ一丁で私のもとに歩み寄り、毎回やるテストで全くと言っていいほどお話にならない点を取ったので私はちょっとここらでこのガキをシメなければならないと息巻いたのですが、何だかそれが出来ないんですよ。
ってかね、勉強したくない気持ちも分かりますし、私がやれと言った事がどう勉強に役立つのか分からないという気も理解できるんですよ。
私だって同じ立場ならやるかどうか分からない。
けれど先にも述べたように金もらってますから、心を鬼にして「お前これが出来ないんじゃ何も出来ないよ。お話にならない。何やってんの?」っと食事・排泄・睡眠しか出来ない23の私が、派遣先から渡された「家庭教師マニュアル13項、絶対に言ってはいけない言葉」をブチかましたんですね。
流石にパンイチのボンクラもこれにはこたえたようで、ズボンを履くというささやかな謝罪を私にしてきました。
けれども何だかヤッパリ叱った本人も申し訳ないっと思う気持ちが強く、胸ポケットに入れていた煙草をバックに入れるという事で「いや、その、ちょっと言い過ぎた、スマン」という気持ちを表さずにはいられませんでした。
この時感じたのが、もし私に子供が出来たら叱る事が出来るのか、っという事です。
だってもし子供がテストで赤点ばっかり取ってきても私は爆笑以外何もしないでしょうし、ちょっとしたイタズラなんかもニヤニヤしながら見てるだけでしょう。
20才を待たずに煙草と酒を覚えても、多分私は「しめた!家でも誰かと酒が飲めるぞ!今度試しにウィスキーを飲ませてみよう!」っとしか感じる事が出来ないと思います。
でも恐らくほとんどの人ってこうなんじゃないかと思う訳ですよ。
男なんて大体がどうしようもない奴ですし、女の人だって最近は色々とヤンチャです。
けれどやっぱり勉強はした方がいいし、酒と煙草だって20才からの方が色々といい訳です。
ですからねえ、叱れる人ってのは本当に凄いと思う訳ですね。
そんな事を考えてると知らない番号から電話が。
「あんた!年金払いなさいよ!」
うーむ、とりあえず叱られてもムカついたんでこの問題はいつかまた考える事にしましょう。