消えない傷が欲しいのです

唐突ですが何か悲しき過去をしょっていたり、秘密にしたい事がある人ってのはカッコイイですねえ。

こう普段はチクワばかり幸せそうに食べていて、お前はホントにチクワが好きだなあ、チクワさえあれば幸せそうだなあとか思われてる牧歌的な奴がいるとしますよね。

っでもそいつに「これもウマいよ!」って言ってチクワブを渡そうとしたところ、悲しい目をして首を横に振り「チクワブだけはダメなんだ、チクワブだけは・・・」と言いながら彼は岬に向かって歩き始め、彼の口からぼそっと「荒川・・・鮎・・・シラスウナギ」と断片的に単語だけが聞こえた。彼のその後を知るものはいない。

なーんて状況カッコよくないですか?

ないですか、そうですか。

やっぱりですねえ、男ってのは暗い過去や秘密が一つや二つあった方がなんか絵になるんですよね。ドラマなんかでも主人公が「お前それを二度と俺の目の前で言うんじゃねえ!」なんて言って激高するシーンなんかは、大抵消えない過去の傷なんてのに触れられて豹変って場面が多いじゃないですか。っでそこに痺れクラゲですねんって淑女の方が大勢いらっしゃるじゃないですか。

だから自分も淑女の方々を痺れさせ、最終的に我が下半身も痺れさせて欲しい!という至極青年期の若者にありがちな悩みを抱いているのですよ。

そんでもってなーんかあったかなあと頭の中をひっくり返してみるとヘドロのような過去はあれど、もうそいつは破棄するか笑い飛ばすしかないって感じの過去でとても「悲しき過去」なんてのはないんですよねえ。

まあ私なんかはホントに平凡な家庭に生まれ平凡な人生を送っていますからねえ。ないのも仕方がないですよ。

恐らく今後もそういった事がなく、平凡に死んで「職人の技が適度にこもった特製というほどでもない棺桶(竹コース)」なんてのに放りこまれてそれほど勢いよくその棺桶も燃えることなく、煙になりましたって感じで人生を終えるんでしょうねえ。

これはこれでアリだと思いますが、なんかその人生の過程で消えない傷、言ってみればトラウマのようなものを持って竹コースの棺桶に放りこまれたい!って思ってる訳ですよ。
もし持てるのならば「職人がモロキュウをつまみながら暇つぶしにつくった、全く感情がこもっていない棺桶(梅コース)」に放りこまれて死んでもいいと、私はそう思っているのですよ。

そしてその最終目標は淑女の方の痺れクラゲに私のホッキ貝を献上し、痺れさせる事なんですよ!

って事でつくりましょう!ないものはつくる!これぞ日本人。要は淑女を痺れさせればいいんですから、それがマッチポンプでも大して問題はないはずです。

私の理想としては何かの単語を見て突然真っ青な顔になり、その後他人から何を言われても「ごめん・・・ごめん・・・」って言い続けるってシュチュエーションがいいですなあと思っています。しかもその単語は意外性のあるものがよい!

何でこんな単語で琴線に触れるの?ってのがカッコイイじゃないですか。



この意外性ってのは非常に重要です。そして難しい。

意外性を出そうって時はですねえ、とにかく全く関係のない事を考えながらやるのがいいんですよ。

なんか面白い話をしろ!なんて言われて困ってしまった時は、面白いなんて事を全く頭の中から排除し脳みその中で思いついた事をひたすら言えばいいんですよ

「いやね、昨日おそばを食べたんですがトッピング何にしようかなって考えてたんですよ。イカ天は安いけどイカ天食べてるとやっぱりキス天が食べたい。でもキス天は高い。って事でかき揚は?なんて話になりますけど、なんかアレ雑草が固まってるみたいでどうもなって事で、結局ピンサロ行って帰りました。チクワ最高!あとベッキー枕にして寝ながらコロナビールにカボス絞って飲みたいとか言いたいけど、今日のご飯はたらこスパゲティですしベッキーはとてもかわいいですね」

なんて全く意味の分からない話を真顔ですると、大抵何とかなります。

あらら、何の話だったか。

そうそう意外性を持つ単語の話です。

って事で今から目を閉じて思いついた単語でいきますからね。


淑女「沖縄居酒屋なんて初めて!」
熊襲「へえ、そうなの。ゴーヤチャンプルが好きなんだよねえ。とりあえず暑いからビール飲もうか」
淑女「うんうん」
熊襲「あと俺サーターアンダギーが好きでねえ、オカンがよく作ってくれてたんだよねえ」
淑女「サーターアンダギーって言えば、島田伸介がプロデュースした・・・」
熊襲「!」
淑女「え?」
熊襲「それ以上言うな!」
淑女「え?あのヤンバルクイナが〜って歌の話なんだけど」
熊襲「ごめん・・・ごめん・・・」
淑女「えっ?えっ?どうしたの」



当時私は13才だった。飛べない鳥、ヤンバルクイナが大分にもいると思っていた。そうでなければあんな事には・・・




部屋の温度がついに38度を指したんで、少しくらい大目に見てください。