正式名称の問題

腹は減っても戦はしたい、っでお馴染みのくまそです。



一家に一台必ずある、あの水が詰まった時に排水溝に叩きつけ、カポンカポンとやると水のつまりがなおるってやつを昨日買ったんですね。



何でかっていうと、別に特殊な自慰行為に勤しもうとした訳でもそれを使って「大日本鼻詰まり水詰まり人生どん詰まりを解決する会」を設立しようとした訳でもなく、ただ純粋に台所の水が詰まったんですよ。


しっかしあの器具の正式名所ってのは中々思い浮かばないもので、大きなホームセンターなんかで店員にそのありかを吐かせようとしても「トイレのあの、なんというかその、水つまりのそのあの」なんて言ってしまい、気の弱い人は大抵その時点で「もういいです」となって家に帰ると即座にウイスキーの瓶に手が伸びていく、という事になるんですねえ。


あの正式名称は「吸水カップ」で、「カッポン」「ママカップ」ともいうんですが、この世の中には中々正式名称の分からないものが結構あります。


大体それらは日常であまり使わないものが多いようですし知らなくても何の問題もなく、多分ホームセンターのお兄さんも「トイレの水が詰まったからいっちょうあれ頼むわ!」なんて言われた方がすっきりすると思います。


ただ逆に正式名称はキチンと知っておるのに、何とかして別の事で言いかえしなくちゃ!って事もあり、こっちの方が圧倒的に多いですね。


例えばセックスに関する事なんて大体これですけど、これはなんて言うか一種の優しさのようなものがあり個人的には嫌いではありません。

やっぱり日常生活において卑猥な単語を聞くというのは凄く不快でしょうし、たまに電車の中で声高に己の性体験を暴露しているバカを見ると心の底からむなしい気持ちになります。


だからやっぱり何か隠語めいたことで言うっての、公共性を重んじる日本らしくて凄く好きですねえ。



まあ私の考えた「御稲荷様奉納の儀」ってのは誰も使ってくれませんけどね。


それと正式名称とは違いますが、何かの名前をボカスもう一つの例として、大した事ない行為を尊大な行為に見せかけようとするって事があります。

これは個人的に大嫌いってかズルイってか「隙があったら殴りたい」って思う訳ですよ。


どんなものかというと、最近何やってんの?って聞くとするじゃないですか。すると

「そのさ、なんていうかさ、色んな人に会ってさ、色んな価値観に触れてさ、そのなんつうの?自分の価値観とたまに闘わせたりしてさ、人間的な成長を図ってるんだよな、俺」なんてバカが男にも女にも一杯いるでしょう?


何故色んな人と飯食ってる、色んな人と酒飲んでるって端的に言わないのか!

そして大抵そういうやつに限って他人の話ばかりをする傾向にあり、じゃあてめえのその価値観ってのをさらしてみろや、どうせ受け売りだろ!って叫びたくなっちゃうんですよねえ。


一昨日まさにテンプレどうりのそんな奴がひょっこり現れ、罵倒する訳にもいかず、無気力な笑いしか浮かべる事が出来なかったので最後激高仮面となりましたが、トイレのカッポンはその存在感たくましく、わが家の台所に今日もおられる訳です。

アッパレカッポン!