男と女の生活圏内

昨日二日酔いの胃袋を叱咤激励しながら、ラーメン二郎の行列へと元気に歩を進めたんですわ。

すると運の悪い事に男女のグループが並んでいて、しかも絶対安静、絶対静寂が暗黙の了解となっている二郎の行列であろうことか「ミキちゃんの髪の色すてき〜」とかハシャイでる訳ですよ。

ラーメン二郎っていうラーメン屋はですね、炭水化物と脂質にまみれたラーメンを己の胃袋への誇り、そして早期生活習慣病への覚悟をもってして胃袋に丼の中のブツを叩きこんでいくっていうそれはそれはワイセツ極まりないラーメン屋なんです。

しかも席数が恐ろしく少ないので食べるのが遅い奴がいると「ロット荒らし」と呼ばれ、行列で今や遅しと決戦を待ち望んでいる侍達に蛮刀でぶっ叩かれても警察が動かない、正に治外法権ここにあり!ってなラーメン屋なんですよ。

そんな所に何も知らずにノコノコやってきて「みきちゅわんのかみのいろすてーき」などと日曜日の午後3時くらいにしか喋る事が許されないような事をノタマッてらっしゃる訳です。

あのなあ、いいからお前の順番譲れと。っで出来ればお前の二郎喰わせろと。


あのですねえ、基本的に男と女は平等だとは思いますがそれぞれで絶対不可侵の領域ってのを持ってなければならないと思うんですよ。

例えばミスタードーナツ。あれは女にしかいく事の許されない場所です。

もし私が社保庁からの年金取り立てヒットマンに頭を小突かれて頭がおかしくなり、「そこの蟻さん砂糖をおくれ」などという恐怖の必殺甘味原理主義者になってしまったとしても、私は絶対にドーナツ屋などは恥ずかしくて行くことが出来ませんし、それがお互いのためだと理解し納得するでしょう。

それと同様に、ラーメン二郎は女が来てはいけない場所なのです。


そこのところをやはり一度キチンと認識してほしい訳ですね。

結局その日私はこれ見よがしに大盛りの食券を購入し、これ見よがしに「ヤサイマシマシニンニクアブラ」という高度な要求を店主にして奴らとの格を見せつけ、ダメ押し的に一番最初にドンブリを空にして新目白通りを悠々と闊歩していくのでした。



最後に一言だけ。

ポンデリング最高!